かみのメモ

コンピュータビジョン・プログラムな話題中心の勉強メモ

東工大 情報理工学院のA日程を外部受験した話

2019年入学の東工大 情報理工学院 情報工学系を受験したのでそのメモ。 誰かの参考になればということで残しておきます。

※ 受験の制度は年々変化するので鵜呑みにしすぎないようご注意ください。 この記事によって生じた不利益には一切責任を持てません。

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まず参考までに自分のスペックを。

  • 某旧帝出身
  • B4時に内部の院試を受けて爆死->院浪
  • GPA2.5とか
  • TOEIC700いかないくらい

4月

卒研関連の諸々が終わり、院浪生活開始。 とはいえ学部の研究室に引き続き通わせてもらっていたので、それまでとあまり環境は変わらず。

せっかく浪人するなら専攻変える選択肢もあるよなーと思い、周りの人に相談しつつ志望研究室の情報収集をする。 その中で以前から知っていた東工大の先生の研究室が候補に上がる。

5月中旬

学部の研究室の先生に顔つなぎをしてもらい、入試説明会の日程に合わせて研究室見学に行く。

東工大は4月から5月にかけて何度か入試説明会を開いているが、会場になるキャンパスの研究室しか見学できない上、日によっては公開していない研究室もあるので注意が必要。 実際、私が行った研究室も当日配られた公開研究室のリストには載っていなかった。 行きたい研究室に事前にメールしておくのが吉。

2時間くらいお話を聞かせてもらい、晩ご飯までご馳走になってしまった()

他の大学院見学もこの時期に行った。 またこの頃から数学の勉強を始めた。

6月中旬

出願。

併願していた大学の小論文に手こずったこともあり、東工大の出願書類はかなりギリギリの日程で仕上げた。 消印有効ではなく必着だったし、提出直前に大阪府北部地震が来て交通網が荒れてたので結構冷汗かいた。 なんとか無事に届いたらしい。

志望動機書は指定文字数が少なかったので、素直に書いたら割とぴったり埋まった。 住所記入欄多すぎ。

6月下旬

先輩の伝手で東工大情報理工に在学中の方に「院試勉強に使ってた教科書とか教えてください」と聞いてもらったところ、「過去問で勉強したら十分だと思うよ」という返事をいただく。

情報工学系は2016年から出題傾向がガラッと変わっていたのでどう勉強しようか困った。 とりあえず論理回路情報理論オートマトン形式言語etc)は内部の院試では出題されない範囲だったので、その辺りから勉強し始めた。

7月中旬

受験票が届く。

A日程受験資格が降ってきたのでめちゃくちゃ驚いた。 内部生もしくは外部生の超成績優秀者しか受けられないと思っていた。

慌ててA日程の情報収集をしたところ、

  • 成績上位者から順に面接に呼ばれる
  • 各研究室にA日程合格枠の上限があり、同じ研究室を志望する他の受験者との枠の取り合いになる

らしいと知る。

7月下旬

A日程受験。

関西在住なので前日に東京入りした。

会場に入るとき、研究室見学のときに会った志望研究室のB4の人を見かけてちょっと絶望した(枠を取られるだろうなと思った)。 受験番号的に総受験者数は200人、A日程受験者は80人くらいだと思う(±20%)。 やはり大半が内部生という雰囲気だった。

面接は5~6部屋くらい並列でやっているようで(最初にまとめて呼ばれた人数がそれくらいだった)、2~5分に1人のペースで呼ばれていった。 私が呼ばれたのは半分超えたか、というところ。

面接室では先生が5人、志望研究室の先生を含め、分野の近い方々が集まっている様子だった。 面接は合計30分くらい。 真ん中に座っている先生がタイムスケジュール表を見て進行役をやっていた。

以下うろ覚えだけど面接の内容。 外部生と内部生で内容が違う可能性あり。

※ 入学後に周りに聞いたところ、内部生の面接は一瞬で終わったらしいです(内部生は合格枠自体が別という可能性もありそう)

  1. 志望研究室の確認
    • 第一志望と第二志望を再確認された(おそらくA日程で合格可能性があるのが第二志望までなんでしょう)
  2. 卒研について
    • 「5分で内容を説明してください。ホワイトボードを使ってもかまいません」
    • 紹介した研究内容についての質問(「評価方法どうしたの?」とか「こういう問題出そうだけどどう解決したの?」とか)
  3. 情報工学の知識の確認
    • 基本質問
      • JPEGの圧縮方式を説明してください」
    • 専門分野関連の質問
      • 「卒研でCG使ってるんですよね?じゃあ3DデータをPC上でどう保持しているか説明してください」
      • 「卒研で使ってたこの機材には2つの方式がありますが、それを説明してください」etc
  4. その他
    • 志望理由
    • 学部時代の印象に残った授業
    • 課外活動などなんでもいいのでこれまでに成果を挙げたもの
    • どうして去年落ちたの?
  5. 意思確認
    • もし第一志望に落ちたらB日程受験を希望するか、第二志望への合格を希望するか

研究分野についてはかなり勉強していたので答えに困った場面はほとんどなかった。 JPEGのとこで知らない知識問題が来てたらやばかった。

8月上旬

B日程の勉強をせねばと思いつつも、結果発表まで全く身が入らなかった。

発送予定日の午後に速達で出すとして、次の日くらいには届くだろうと予想していた。 実際には普通郵便で送られてきたので、さらに丸一日待たされた。

封筒を開くと第一志望研究室に内定したとの通知が入っていて無事院試終了。


出願書類上の成績はそんなによくなかったのにA日程受験資格者に選ばれたのが最大の謎。

それでも第一志望の研究室に入れたということは、内部生・外部生関係なく面接の内容がちゃんと評価されてるのだと思った。

何はともあれ来年はニート脱却。